サイドFIREという方法
私は介護の仕事をしており、長らく手取りは20万円ほどです。年収でいうと300万ちょいなんですが、世間一般からすると少ない方です。
同じく介護の仕事をしている人、その他年収が全体的に下がっている昨今、同じ程度の額の人も多いでしょう。
そんな額でFIREなんて目指せるのかと疑問に思うかもしれませんが、これに関して希望を抱かせてくれる本があるんです。
その本の題名は「年収300万円FIRE(貯金ゼロから7年でセミリタイアするお金の増やし方)」。
ちなみに「FIRE」とは1億円を稼いで引退生活を送ることではなく、単に気合いを入れるだけの言葉だけではありません。
FIREは「Financial Independence, Retire Early」の頭文字で、経済的自立と早期リタイアという意味です。
紹介したいのは「サイドFIRE」という考え方。
完全なFIREは資産収入でのみ生活をしますが、このサイドFIREは労働収入と資産収入で生活します。
「やっぱり働くのか・・・」とお思いでしょうが、別に正社員じゃなくてもいいんです。パートにして労働時間を少なくしていいんです。
もしくは自分の好きな仕事をして、あとは資産収入で暮らすという形です。
例えば、自分のカフェを作りたいと思っている人は収入面で不安があるでしょう。そんな時に別に資産収入があれば、幾分どころか相当安心できるのではないでそうか。
手取り20万円でもFIREはできるんです。
自分の好きな仕事なら苦痛ではありませんよね。それに歳をとってなにもしないより何かをしていたいという人もいるでしょう。
私も将来は仕事を持っていたいという気持ちがあります。65歳を越えて一気に暇になるのもどうかなと思いますので、このサイドFIREという考え方はとても参考になります。
手取り20万円で大きくお金を貯めるのは難しい人には、このサイドFIREという考え方はおすすめです。
FIREを叶えるためには?
具体的にどう増やすのかというと、投資信託やETFを使った長期分散投資です。
そして将来どう資産収入があるのかというと、例えば毎年の利回り(投資金額に対する収益の割合)が8%で計算したとすると、4%分は生活費として取り崩すという方法です。
なぜこんなことができるのかというと、金額が大きいからです。例えば1億円持っていたら800万円が1年に増加したことになります。
そのうち400万円分を生活費に回すということになります。
投資信託やETFは個別株に比べると比較的に安全。それを分散して定期的に購入していく方法なので、かなりリスクは抑えられます。
ただし時間がかかるのがデメリットです。
何百万ではなく、何千万レベルの資産にしなければなりません。これは時間がかかりますよね。
そのためFIREを叶えるためには早めに実行に移す必要があります。50代でも遅くはないですが、早いに越したことはありません。
FIREを叶えるためには、投資で増やすことだけを考えていてはいけません。家計の見直しをして現在の支出を把握して無駄な出費を抑えることが大事です。
「増やす」ことだけではなくて、資産を「守る」ことも大事なんです。
そして「入金力」をあげることです。入金力とは投資に回すお金のことです。毎月1万円より毎月5万円投資に回したの方がよりFIREに近くなるのは当然でしょう。
支出を抑えて投資にお金を回します。さらに副業をして投資に回すお金を増やすのもいいでしょう。
手取り20万円ならどれくらい投資に回すべきか
手取り20万円ならどれくらい投資に回すべきかという問題ですが、これは以下の要素によって違ってきます。
- 現在の年齢
- 現在の貯蓄額
- 入金額(毎月の収入)
- 目標額
若くて貯蓄があって毎月の入金額が多ければ、投資に回すお金は少なくて済むのは分かりますよね。またFIREを目指すのかサイドFIREを目指すかによって目標額は違ってきます。
サイドFIREにしても、この年収300万円FIREという本によると最低1500万は必要です。
1500万貯めるのに毎月1万円貯金では年間間12万円程度。10年でも元金が120万円しかならないので心もとないです。
やはり手取り20万円でも最低5万円以上は入金できるようにした方がよいです。
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